ぽれぽれカフェ 障がいがあろうとなかろうと

2019年10月6日 開催の様子

高齢者の在宅医療に携わると、病気や障害で食べることが不自由になってきたり誤嚥性肺炎のリスクを下げるために食べることを制限されている人を見かけることがあります。

そしてリスク管理という名のもと、禁食をすることもありました。しかしながら禁食をしたからといって誤嚥性肺炎のリスクはゼロにはならないどころか、食べないことによる廃用症候群や口腔不衛生が助長され反対の結果を招くという報告まで出てくることとなりました。

私たちはどうやって病気や障害と付き合いながら最後までお口から美味しく食べてもらえるか・・・そんなことを思い考えながら日々を送っていました。

ぽれぽれカフェへの思い

ぽれぽれとは、

スワヒリ語で「ゆっくり、ゆっくり。」

病気や障害を持って生まれてきた子供たち。

人よりちょっと不自由かもしれない、人よりちょっとゆっくりかもしれない。

でもみんなゆっくりゆっくり確実に成長しています。

そんな子供たちや家族にも気軽に出かけられる場所を。

在宅療養をしている子供達に出会った頃、きっと家族で外出するのも大変なんだろうなぁと思っていました。もちろん呼吸器や様々な医療デバイスを持って外出することは当然大変です。

でも出られないわけじゃない。

いや、そうじゃなくて反対に出て行ける場所がないのでは?

「疾病のない状態=健康」という概念をそろそろ変えていくべきなのかもしれない。

たとえ病気は治せなくても医療がその人の最適な環境因子として機能することができればその人を「健康」にあてはまる。ICFの考え方である。

病気や障害があっても社会参加ができて家族や友人と一緒に楽しめる場所がある。

そんな場所を作りたい。

ぽれぽれカフェのような場所がいろいろな場所にあるわけではありません。でもいつかそんなカフェや食堂ができたらいいなぁという想いを全国に届けたい。

ぽれぽれカフェがそんな場所のひとつになりますように、

そしてみんながLife is Beautifulになりますように、私たちは活動しています。

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